AGC073でのAI使用について

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まず,今日のコンテストで問題CがAIによって解かれてしまった件について,心よりお詫びを申し上げます. AGCコンテストにおいてAIの使用は全面的に許可されています. しかしながらこのルールは,我々がAI単独で解答可能な問題を出題しないという前提の下で採用されていました. さらに状況を深刻にしているのは,私の知る限り有料プランのみがこの問題を正解できてたという点です. これは競技の公平性に関わる深刻な問題であり,参加者の皆様のご不満を真摯に受け止める必要があると考えます. もちろん私は,この問題(および他の問題)をGPT5-Proでクエリ上限に達するまでテストし,正解が出力されないことを確認していました. 付け加えることがあるとすれば,C問題は準備の初期段階では現在と異なる問い方をしており,現行の問題文はわずか2回しか確認できていないということです. しかしながら,これが今回の事故の根本原因であるとは考えていません. 私は,AIの進化にもっと注意を払うべきでした. 他のプラットフォームにおいていくつかの難しい問題がAIによって解かれていることは承知していましたし,また多くの人から,AGCでAIを禁止すべきか,あるいはいつ禁止するのか,という質問を投げかけられていました. ルールを見直す機会は何度もあったのです. しかし私は自身の能力を過信し,AIに解けない良問を選んで出題しておけばよい,などと考えておりました. 実際には,私はそのような問題を見極める力を持っておりませんでした. 先ほども述べたように,現在のルールではAGCにおいてAIの使用は制限されておりません. そのため,コンテストをunratedにするという選択肢は,事後法の適用であるかのように感じられてしまいます. 現時点で,この事案に対する私の対応は,以下のようにしたいと考えております. - このコンテストはratedといたします (GP30スコアも計算いたします) - 次回以降のAGCではAIの使用を禁止とします - 今回のコンテストの影響を軽減するため,より多くのAGCを開催いたします 3点目を実現するために,AGCのスタイルについて再考する必要があると考えています. まだ確かなことは言えませんが,ARC Div.1と現在のAGCの中間のようなコンテストを開催するというのが一つの案としてあります. 繰り返しになりますが,これはすべて私の責任であり,参加者の皆様に心よりお詫び申し上げます. そして,このような状況の中でもコンテストに参加してくださった皆様に,最大限の感謝を申し上げます. AGCコンテストマネージャー maroonrk