AP1 - 付録1.コードテストの使い方 Editorial /

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コードテストの場所

練習問題を解くときは「コードテスト」というページを使ってプログラムを書き、正しく動作することが確認できたら提出するようにしましょう。

コードテストのページは、次の画像の赤い四角で囲った部分をクリックすることで開けます。
コードテストの場所

コードテストの設定

コードテストの画面は次の画像のようになっています。
設定として、「エディタ切り替え」をオフ、「高さ自動調節」をオンにしましょう。

コードテストの画面

プログラムの実行

設定ができたら、に「ソースコード」と書かれている場所にプログラムを書きます。
プログラムが書けたら「言語」が「C++ (GCC 9.2.1)」になっていることを確認し、ページ下部にある「実行」ボタンを押してください。

実行結果

プログラムが実行できたら「標準出力」と書かれている場所にプログラムの出力が表示されます。

実行結果

エラーが発生したとき

エラーが発生した場合は「標準エラー出力」と書かれている場所にエラーの詳細が表示されます。

例えば行末のセミコロンを忘れてしまった場合、次のようなエラーが表示されます。

#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;

int main() {
  cout << "Hello, world!" << endl // セミコロン忘れ
}

標準エラー出力

./Main.cpp: In function ‘int main()’:
./Main.cpp:6:1: error: expected ‘;’ before ‘}’ token
 }
 ^

エラーの内容をヒントにプログラムを修正し、また実行してください。

エラーの直し方については1.02.プログラムの書き方とエラーで説明します。

コードテスト以外のプログラミング環境

コードテスト以外のプログラミング環境を紹介します。コードテストが使いづらいと感じた方はこちらを試してみてください。
全てAtCoderとは無関係なWebサービスであることに注意してください。

推奨設定(Editor settings)
・tab:2-spaces
・tab width:2
・Smart Indentにチェック
・Expandにチェック
使い方
・実行:Runボタンをクリック or Ctrl+Enter
・標準入力:「Stdin」をクリックして出てきたテキストボックスに入力

手元のコンピュータでプログラムを書きたい場合

今まで紹介したプログラミング環境はWeb上でプログラムを動かすものですが、手元のパソコンでプログラムを動かすこともできます。
ただし面倒な作業になることが多いので、パソコン操作に慣れている&エラー対処に自信がある人以外にはおすすめしません。また、APG4bの解説はコードテストかWandbox等で作業することを前提に書かれています。
それを把握した上で手元のパソコンでプログラムを書きたい人は、「C++ gcc 環境構築」等で検索するか、身近な詳しい人に聞いてみてください。

XCodeやVisual Studio(ClangやVC++)等で作業したい人は追加の設定が必要になります。設定方法を以下に記載しておくので参考にしてください。

クリックで#include <bits/stdc++.h>を使うための設定方法を開く

以下の環境で作業する場合も、提出は「C++ (GCC 9.2.1)」で行う必要があることに注意してください。

共通の作業

適当な場所にincludeディレクトリを作成し、その中にbitsディレクトリを作成します。さらにbitsディレクトリの中にstdc++.hファイルを作成し、次の内容で保存します。

#include <iostream> // cout, endl, cin
#include <string> // string, to_string, stoi
#include <vector> // vector
#include <algorithm> // min, max, swap, sort, reverse, lower_bound, upper_bound
#include <utility> // pair, make_pair
#include <tuple> // tuple, make_tuple
#include <cstdint> // int64_t, int*_t
#include <cstdio> // printf
#include <map> // map
#include <queue> // queue, priority_queue
#include <set> // set
#include <stack> // stack
#include <deque> // deque
#include <unordered_map> // unordered_map
#include <unordered_set> // unordered_set
#include <bitset> // bitset
#include <cctype> // isupper, islower, isdigit, toupper, tolower

(適当な場所)/include/bits/stdc++.hとなっている状態です。

このstdc++.hファイルにはAPG4bの3章までで使う内容しか記載していません。足りないものがある場合は適宜自分で追加してください。
各行のコメントはそのincludeで読み込まれる関数等のうち、APG4bで紹介している内容を示しています。

Clang(macOS or Linux)の場合

macOSのデフォルトのgccコマンドは、実際にはclangにオプションを付けたエイリアスになっているため、こちらの設定が必要です。

環境変数CPLUS_INCLUDE_PATHにincludeディレクトリのパスを追加します。
ホームディレクトリの.bash_profile(無い場合は作成)にパスを追加するコマンドを追記してください。

次のコマンドは/home/apg4b/include/bits/stdc++.hという配置になっている場合のコマンドの例です。自分の配置に合わせてパスを書き換えてください。

export CPLUS_INCLUDE_PATH=$CPLUS_INCLUDE_PATH:home/apg4b/include/

XCode(maxOS, Clang)の場合

XCodeのバージョンにより多少異なることがあります。

以下の設定で作成されたプロジェクトがあるとします。

macOS → Command Line Tool
Language → C++

以下の設定を行います。

  1. プロジェクトを選択
  2. 「Build Settings」を選択
  3. 「All」を選択
  4. 「Apple Clang - Custom Compiler Flags」の「Other C++ Flags」の入力欄を選択
  5. -I(includeディレクトリのパス)を追記して「+」をクリック

画像では/home/apg4b/include/bits/stdc++.hという配置になっている場合のパスを追記しています。

XCodeの場合

Visual Studio(Windows, VC++)の場合

Visual Studioのバージョンにより多少異なることがあります。
また、printfやscanfを使用する場合は次の一文をstdc++.hファイルの最初の行に記述してください。
#define _CRT_SECURE_NO_WARNINGS

以下の手順で作成されたプロジェクトがあるとします。

Visual C++ → 空のプロジェクト
ソリューションエクスプローラ → 「ソースファイル」を右クリック → 追加 → 新しい項目
Visual C++ → C++ ファイル → 追加

以下の設定を行います。

  1. 「プロジェクト」→「(プロジェクト名)のプロパティ」を選択
  2. 「構成」を「すべての構成」に変更
  3. 「VC++ディレクトリ」を選択
  4. 「インクルードディレクトリ」にincludeディレクトリのパスを追記
  5. 「OK」をクリック

画像ではC:\Users\apg4b\include\bits\stdc++.hという配置になっている場合のパスを追記しています。

Visual Studioの場合

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ここから先の説明はEX5「A足すB問題 / 1.05」を解く時に読んでください。

コードテストでの入力

コードテスト上で入力機能を使う場合、「標準入力」と書かれている場所に入力を書き、実行ボタンをクリックします。

標準入力