公式

E - Divide Graph 解説 by yuto1115


まず、「\(G\) の連結成分の個数がちょうど \(2\) になる」という条件は、「\(G\) が非連結になる」という条件に変えることができます。これは元の条件よりも真に緩い条件ですが、削除する辺のコストの総和を最小化するという目的下において、連結成分の個数を \(3\) 以上にすることを許しても得することはなく、故に最適解が変化しないからです。

続いて、削除せず残す辺の方に着目することで、本問題を以下のように言い換えることができます。

  • 重み付き無向グラフ \(G\) が与えられる。\(G\) の辺のうちいくつかの辺を選ぶ。選んだ辺のみを残したとき \(G\) が連結に ならない という条件のもと、選ぶ辺の重みの総和を最大でいくつにできるか?

なお、元の問題の答えは \(\sum_{i=1}^{N} 2^i\) からこの問題の答えを引いたものになります。

一般にはこの問題は簡単ではありませんが、本問題では辺 \(i\) の重みが \(2^i\) という特殊な形で表されることから、以下のような単純な貪欲法が正当になります。

  • \(G\) に全く辺がない状態から始めて、\(i=M,M-1,\dots,1\) の順に以下を行う:
    • \(G\) に辺 \(i\) を追加しても \(G\) が連結にならない場合、またその場合に限り、\(G\) に辺 \(i\) を追加し、答えに \(2^i\) を加算する。
証明 この貪欲法によって得られる解が条件を満たすことは明らかなので、これが最適解であることを示せば良い。この貪欲法によって得られる解が最適でないと仮定する。最適解を $1$ つ固定し、その最適解において選ばれる辺の番号の集合を $A$、貪欲法によって選ばれる辺の番号の集合を $B$ とおく。仮定より $A\neq B$ であるため、$A,B$ のうちちょうど一方にのみ含まれるような最大の整数 $x$ を取ることができる。$x\in A \land x\notin B$ の場合、貪欲法における $i=x$ のステップで辺 $x$ を追加して得られる辺集合は $A$ の部分集合であるため非連結だが、$x\notin B$ より貪欲法において辺 $x$ は選ばれておらず、矛盾。他方、$x\in B\land x\notin A$ の場合、$\sum_{i \in A\land i\leq x} 2^i \leq 2^1+2^2+\cdots +2^{x-1} < 2^x \leq \sum_{i \in B\land i\leq x} 2^i $ より $B$ の方が重みの和が大きいため、$A$ の最適性に矛盾。いずれの場合でも矛盾が得られたため、貪欲法によって得られる解は最適である。

よって、Union-Find などの連結性を管理するデータ構造を用いてこの貪欲法をシミュレーションすることで、本問題を解くことができます。

実装例 (C++) :

#include <bits/stdc++.h>
#include <atcoder/dsu>
#include <atcoder/modint>

using namespace std;

using mint = atcoder::modint998244353;

int main() {
    int n, m;
    cin >> n >> m;
    vector<int> u(m), v(m);
    vector<mint> cost(m);
    for (int i = 0; i < m; i++) {
        cin >> u[i] >> v[i];
        --u[i], --v[i];
        cost[i] = (i ? cost[i - 1] * 2 : 2);
    }

    atcoder::dsu uf(n);
    mint ans = 0;
    int cnt = n;
    for (int i = m - 1; i >= 0; i--) {
        if (!uf.same(u[i], v[i])) {
            if (cnt > 2) {
                uf.merge(u[i], v[i]);
                --cnt;
            } else {
                ans += cost[i];
            }
        }
    }
    cout << ans.val() << endl;
}

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