A - シミュレータ問題(予選問題)

Time Limit: 5 sec / Memory Limit: 1024 MB

問題文

2種類の液体を1:1で混合する製造装置に関する問題です。
本シミュレーションは液体の物理現象や部品・組立時の誤差を含みません。

・開始時は、ビーカー中心が座標(XST,YST)にある。
・A液の供給ノズルの中心は座標(XA,YA)にある。
・B液の供給ノズルの中心は座標(XB,YB)にある。
・混合液の排出ステーションは座標(XE,YE)にある 。
・座標の単位はmmである。

XYステージ上に円錐台の形をしたビーカー(図A)が搭載されている装置があります。

目標座標(XP,YP)にビーカー中心を移動させるには、目標座標(XP,YP)・移動速度(XSP,YSP)・加速時間(XAS,YAS)・減速時間(XDS,YDS)を指定します。
また、X、Yは独立して動作します。

ステージをX方向に動かすパラメータとY方向に動かすパラメータを同時に与えた場合は、X方向及びY方向への動作を同時に開始します。

移動速度は最大500mm/sec、加減速時間は60msec~1000msecで指定できます。(例:図B)
指定した移動速度まで到達しない加速時間を設定した場合の時間と速度の関係は図Cの様になります。

A液、B液の供給ステーションでは液を供給する時間が指定でき、供給スピードは30ml/secです。
排出ステーションでの排出スピードも30ml/secです。
A液の供給(AS)、B液の供給(BS)、混合液の排出(ES)の 時間単位はmsecで指定できます。

A液の供給・B液の供給・排出処理は同時に行えません。
X、Yステージが動作中は、A液・B液・混合液は出せません。
ステージ動作と同時に供給(AS,BS)・排出時間(ES)を与えた場合は、ステージ動作後に、供給・排出の処理が行われます。

A液とB液はビーカー上で同量(比率1:1)で混合する必要があります。
混合する順番は、A液、B液のどちらからでも可能です。
ビーカーの容積を超えて供給はできません。

A液とB液の供給ステーションのノズルの直径は8mmです。
ビーカーを外れて、A液・B液を出す事はできません。

ビーカーに液体が当たる位置は毎回変えてください。
1度使用したビーカー内の位置(供給時のノズル中心位置)から半径2mm以内では供給でき ません。
たとえば、(XA,YA)でA液を供給した後に、 (XA+2,YA)でA液、(XB+2,YB)でB液を供給する事はできません。

混合液の排出は排出ステーション(XE,YE)でのみ行えます。

命令(出力の1行分)と命令の間に毎回50msecの待ち時間が入ります。

制約(入力)

0 ≤ XST, YST, XA, YA, XB, YB, XE, YE ≤ 900
値は全て整数

制約(出力)

0 ≤ XP, YP ≤ 900
0 ≤ XSP, YSP ≤ 500
60 ≤ XAS, XDS, YAS, YDS ≤ 1000
0 ≤ AS, BS, ES ≤ 10000
値は全て整数

制約(その他)

円周率:3.141593

入力

入力は以下の形式で標準入力から与えられる。

XST YST XA YA XB YB XE YE

開始座標X mm(XST) 開始座標Y mm(YST) A液供給座標X mm(XA) A液供給座標Y mm(YA) B液供給座標X mm(XB) B液供給座標Y mm(YB) 排出座標X mm(XE) 排出座標Y mm(YE)

出力

1分間動く動作を作ってください。(最大99行)
1分以上の処理を作ってもペナルティはありません。
数値と数値の間はカンマ ',' で区切ってください。

出力は以下の形式にしてください。

XP,XSP,XAS,XDS,YP,YSP,YAS,YDS,AS,BS,ES

X座標 mm(XP),X速度 mm/sec(XSP),X加速時間 msec(XAS),X減速時間 msec(XDS),Y座標 mm(YP),Y速度 mm/sec(YSP),Y加速時間 msec(YAS),Y減速時間 msec(YDS), A液供給時間 msec(AS),B液供給時間 msec(BS),排出時間 msec(ES)

入力例1

10 10 100 100 300 300 500 500

出力例1

100,500,60,100,100,500,90,200,2000,0,0
304,500,60,100,304,500,90,200,0,2000,0
500,500,60,100,500,500,90,200,0,0,4000
97,500,60,100,97,500,90,200,2000,0,0
・
・

採点方法

1分間に排出できた、混合液の量(µl)です。

混合液の量が同じ場合は、完成時間で順位が決定します。

B - 装置実装問題(決勝進出者のみ)

Time Limit: 5 sec / Memory Limit: 1024 MB

問題文

装置実装用にプログラムを変更してください。

装置には、色々な物理現象・誤差を含みます。

その物理現象や誤差を考慮し設計してください。

注記

①装置誤差を考慮し、B問題に関しては、シミュレータでチェックしていた、以下の制限が変更されています。
 供給ステーションがビーカー内にいるかは判断しません。
 ビーカーの容積を超えて、供給可能です。供給の範囲はシミュレータと同様とします。

②液体の計測を行うため、装置を止める動作が入りますが、その停止時間は、混合液を作成する1分には含みません。

解答の提出方法

解答の提出は、コーディング時間終了後に行いますので、指示があるまでお待ちください。
実機で動作するソフトを以下のメールアドレスに送付お願いします。
「B - 装置実装問題(決勝進出者のみ)」の結果のステータスがACであることを確認してください。

件名:ユーザ名
本文:実行させたいソースコードのURL
メールアドレス: discoproconsoft@disco.co.jp

採点方法

装置上で1分間に排出できた、混合液の量(ml)です。

結果の得点は順位に影響しません。

液をこぼしたことで混合比が変化しても、得点には影響しません。

混合液の量が同じ場合は、予選順位により順位が決定します。