Time Limit: 2 sec / Memory Limit: 128 MB
Koto は言わずと知れた碁盤の目の街である. この街は東西方向に W メートル,南北方向に H メートルに伸びる長方形の領域によってできている. この街の西端から x メートル,南端から y メートルの点は (x, y) と記される. ここの街に住む人は古くから伝わる独自の文化を重んじており,その一つにKoto距離という変わった距離尺度がある. 2つの点 (x_1, y_1),(x_2, y_2) の Koto 距離は,min(|x_1 - x_2|, |y_1 - y_2|) によって定義される.
最近この街全体に Wifi を使えるようにする計画が立ち上がった. 現在の計画では,親機を N 個作ることになっている. i 番目の親機は点 (x_i, y_i) に設置され,Koto距離が w_i 以下の領域に対して Wifi を提供する.
親機を計画どおり建てた場合に,街の内部及び境界上すべてに Wifi を提供できるかどうかを判定せよ.
なお,Koto距離は一般に三角不等式を満たさないため,距離の公理を満たさないということはここだけの秘密である.
入力形式
入力は以下の形式で与えられる.
N W H x_1 y_1 w_1 ... x_N y_N w_N
出力形式
街の内部および境界上すべてに Wifi を提供できるなら “Yes” を,そうでない場合は “No” を出力せよ.
制約
- 1 ≤ N ≤ 10^5
- 1 ≤ W ≤ 10^5
- 1 ≤ H ≤ 10^5
- 0 ≤ x_i ≤ W
- 0 ≤ y_i ≤ H
- 1 ≤ w_i ≤ 10^5
- 同一座標に親機は複数存在しない
入出力例
入力例 1
3 9 9 2 2 2 5 5 2 8 8 2
出力例 1
Yes
2番目の親機が提供するWifiの範囲は以下の通りである.
入力例 2
2 7 7 2 2 1 6 6 1
出力例 2
No
入力例 3
3 10 20 5 10 5 2 10 1 8 10 1
出力例 3
Yes
Time Limit: 2 sec / Memory Limit: 128 MB
日本では防災研究が盛んに行われており,近年その重要性がますます増している. 避難経路の評価も重要な研究のひとつである. 今回は直線状の通路の安全評価を行う.
通路は W 個のユニットに分けられており,一方の端のユニットからもう一方の端のユニットまで 1, 2, 3, … , W の番号がつけられている. 通路内の各ユニットには,入口の扉,出口の扉,防火扉のいずれか1つが存在する. 入口の扉,出口の扉,防火扉はそれぞれ通路内に複数個存在しうる.
この問題では時刻 t=0 で火災が発生したと想定する. それにより,通路の外部にいて避難しようとしている人々が入口の扉を通じて通路へ入り,より安全な場所へ出るために出口の扉へ脱出しようとするものとする. 避難中のそれぞれの人は単位時刻ごとに 1 つのユニットを移動するか,今のユニットに留まることができる. すなわち,時刻 t にある人がユニット i にいたとするとき,その人は時刻 t+1 ではユニット i-1, i, i+1 の3つの数字のうち 1 以上 W 以下であるものを選択し,その番号のユニットへ移動することができる. 防火扉があるユニットは,ある一定時刻以降になると完全に遮断されてしまい,避難中の人々はそのユニットに立ち入りできなくなる.また,そのユニット内に居た人々もそこから他のユニットに移動できなくなってしまう.
この問題における目的は,それぞれの扉の情報が与えられるので,避難中の人々が最適に行動した時に最大で何人が出口の扉へたどり着けるか計算することである.
通路の情報がW個の整数a_iで与えられる.
- a_i = 0のとき,i 番目のユニットが出口の扉であることをあらわす.
- a_i < 0のとき,i 番目のユニットが防火扉により時間 |a_i| 以降出入りできなくなることを表す.
- a_i > 0のとき,i 番目のユニットが入口の扉であることをあらわし,時刻 t=0, 1, 2, … , a_i-1 のそれぞれにおいて,ちょうど一人の人が i 番目のユニットに現れる.時刻 t に現れた人は,時刻 t+1 以降から移動を開始する.
出口の扉へたどり着ける最大の人数を求めよ.
入力形式
入力は以下の形式で与えられる
W a_1 a_2 ... a_W
出力形式
最大人数を1行で出力せよ.
制約
- 1 ≤ W ≤ 10^5
- |a_i| ≤ 10^4
- 入力値はすべて整数である.
入出力例
入力例 1
7 2 0 -2 3 2 -2 0
出力例 1
4
1, 4, 5番目のユニットに入口の扉があり,
2, 6番目のユニットに出口の扉がある.
1番目のユニットからは,2番目のユニットへ2人出ることができる.
4番目のユニットからは,2番目のユニットへ1人出ることができる.
5番目のユニットからは,7番目のユニットへ1人出ることができる.
よって合わせて4人が出口へとたどり着ける.
入力例 2
4 1 1 1 1
出力例 2
0
出口がないので誰も脱出できない.
入力例 3
9 10 -10 10 -10 10 -10 10 -10 0
出力例 3
24
Time Limit: 5 sec / Memory Limit: 128 MB
あるところに銃の腕に自信をもつ猟師がいました. 猟師はある日,「ウィリアムテルというスイス人が,息子の頭にりんごを乗せて遠くから矢で撃ち落とすパフォーマンスで有名になった」というお話を聞きました. それを聞いて"自分のほうがもっと凄い!!"と思った猟師は動いている人の上にりんごを乗せて撃ちぬくパフォーマンスを考えつきました.
猟師は広場に N 人の人を集め,それぞれの人の上にりんごを乗せました. i 番目の人は時刻 t=0 のとき,座標 (x_i, y_i) にいます. そこから速度ベクトル (u_i, v_i) にしたがって歩きます. すなわち,時刻 t ≥ 0 のとき,i 番目の人は座標 (x_i + t \times u_i , y_i + t \times v_i) にいます. ここで,人々は十分小さいので,同じ座標に複数の人がいたり,同じ座標ですれ違ったりできると仮定します.
猟師は人々を驚嘆させるために,一発の弾丸でできるだけ多くのりんごを撃ち落とすことにしました. 猟師は t ≥ 0 であるような任意の時刻に,任意の座標から任意の方向に向けて弾丸を放つことができます. 放たれた弾丸は無限の速さで直線軌道で移動し,りんごに当たった場合貫通して移動します. 弾丸を一発だけ打つとき,最大で何個のりんごを撃ち落とせるか計算してください.
入力形式
入力は以下の形式で与えられる
N x_1 y_1 u_1 v_1 ... x_N y_N u_N v_N
出力形式
撃ち落とせるりんごの最大個数を1行に出力せよ.
制約
- 1 ≤ N ≤ 200
- 0 ≤ |x_i|, |y_i| ≤ 10
- 0 ≤ |u_i|, |v_i| ≤ 3
- 入力値はすべて整数である。
入出力例
入力例 1
5 0 0 0 0 1 0 -1 1 -1 0 1 -1 1 1 -1 1 -1 -1 1 -1
出力例 1
5
時刻1に5人がy軸上に並ぶので最大5つのりんごを撃ち落とせる.
入力例 2
5 0 0 0 0 1 0 1 0 -1 0 -1 0 1 1 1 1 -1 -1 -1 -1
出力例 2
3
入力例 3
15 -10 9 2 1 2 10 0 -1 -10 -4 0 -3 -2 8 0 -1 0 -10 -1 -2 -8 5 0 -1 -7 -8 -3 1 10 -6 -2 -3 9 -6 1 0 10 -5 3 1 10 1 0 -3 -4 7 0 -1 10 -9 2 2 2 -5 -1 1 9 -10 3 1
出力例 3
5
Time Limit: 2 sec / Memory Limit: 128 MB
ある学生は朝にいつも乗る通学バスで,あることに気がついた. そのバスの利用者がいつも同じなのだ. 気になってバスに乗っている利用者たちに聞いてみると,毎日決まった時刻にバス停に来ているようである. それなら,乗客にとってもっとよいバスの時間割があるのではないかとその学生は考えた.
学生の乗る通学路には,バスの営業所から終点までにS個のバス停が一直線に並んでいる.(営業所はバス停には含まれないが,終点はバス停に含まれる.) 各バス停には,営業所から近い方から順に1 から S までの番号が付けられている. 営業所と i 番目のバス停の距離は x_i である. バスはまず営業所を出発し,それから x_i 経った後に i 番目のバス停に到着する. バス停には N 人の利用者がやって来る. i 番目の利用者は時刻 t_i にバス停 p_i にやって来る.
この通学路には1日にちょうど M 本のバスが営業所から終点まで走ることになっている. バスはバス停に止まると,そのバス停で待っていた利用者を全員回収して,次のバス停に向かう. バス停で利用者を回収する時間は無視出来ると仮定する. いま各バスが営業所から出発する時刻を自由に決めることができるとき,利用者の待ち時間の和を最小化しよう.
入力形式
入力は以下の形式で与えられる.
S N M x_1 ... x_S t_1 p_1 ... t_N p_N
出力形式
待ち時間の和の最小値を一行に出力せよ.
制約
- 1 ≤ S, N, M ≤ 2000
- 1 ≤ x_1 < x_2 < …< x_S ≤ 10^4
- 0 ≤ t_i ≤ 10^4
- 1 ≤ p_i ≤ S
- 入力値はすべて整数である.
入出力例
入力例 1
2 2 1 1 5 0 1 0 2
出力例 1
4
入力例 2
2 3 2 1 15 0 1 5 1 5 2
出力例 2
5この例では,バスを時刻 -10 と 4 に出発させることが最適である.
入力例 3
4 8 1 6 38 105 390 14 1 4 2 39 3 89 2 32 4 1 1 25 1 60 4
出力例 3
1123
Time Limit: 5 sec / Memory Limit: 128 MB
M 個の相異なるアルファベット var_1, var_2, … , var_M がある. 0, 1, … , 9, var_1, var_2, … , var_M の 10+M 種類の文字からなる,長さ N の文字列 s_1s_2s_3…s_N が与えられる. この文字列における各アルファベットを数字で置き換えて回文になるようにしたい.(回文とは,前から読んでも後ろから読んでも同じ文字列をあらわす.) ここで,同じアルファベットは同じ数字で置き換えなければならない.また与えられたすべてのアルファベットvar_iは少なくとも,一度は文字列s_1s_2s_3…s_Nにあらわれる.
アルファベット var_i は 0 以上 u_i 以下の,leading zero を含まない整数に置き換える事ができる. 置き換えた後の文字列が回文になるような置き換え方が何通り存在するかを,mod 10^9+7 で求めよ. なお,アルファベットの置き換え方が異なれば,得られる文字列が同じでも異なるものとして数える.
入力形式
入力は以下の形式で与えられる
N M s_1s_2s_3…s_N var_1 u_1 ... var_M u_M
出力形式
置き換え方の場合の数を 10^9 + 7 で割った剰余を一行で出力せよ.
制約
- 1 ≤ N ≤ 500
- 1 ≤ M ≤ 10
- 0 ≤ u_i ≤ 99
- s_i ∈ \{'0', '1', … , '9', var_1, var_2, … , var_M\}
- var_i ∈ \{'a', 'b', … , 'j'\}
- 各アルファベット var_i は s_1s_2s_3 …s_N に少なくとも一度は現れる.
- var_1, var_2, … , var_M はすべて異なる
入出力例
入力例 1
3 1 a1a a 99
出力例 1
19
入力例 2
5 3 jbfjb f 50 b 25 j 5
出力例 2
252
入力例 3
7 3 jag2013 j 53 a 10 g 93
出力例 3
23
Time Limit: 3 sec / Memory Limit: 128 MB
不思議な生き物と人間が互いに助け合って生きている世界. この世界では自分で捕まえたモンスター同士を戦わせる大会が盛んに行われており, 多くの少年少女達が世界一のトレーナーを目指している.
大会では自分が捕まえたモンスターからパーティを作り,パーティ同士のバトルをする. モンスターのペアには相性があり,相性が非常に悪い場合と普通の場合がある. 相性が非常に悪い場合,そのペアのモンスターを同じパーティに入れることはできない. 相性が普通の場合には,友情度という数値で相性の良さが表現される. バトルでは,パーティ全体の友情度の和が勝負の鍵となる.
いまN匹のモンスターからK匹のモンスターからなるパーティを作りたい. M個のモンスターのペア(a_i, b_i)に対して相性が分かっており,整数 c_i で表されている. c_i = 0 のとき,a_i 番目のモンスターと b_i 番目のモンスターは相性が非常に悪いことを意味する. c_i ≠ 0 のとき,a_i 番目のモンスターと b_i 番目のモンスターは相性が普通であり,その友情度は c_i であることを意味する. 与えられたM個のペア以外は,相性が普通であり,それらの友情度はすべて0である.
パーティの友情度の和を最大にする選び方を考えてみよう.
入力形式
入力は以下の形式で与えられる
N M K a_1 b_1 c_1 ... a_M b_M c_M
出力形式
K匹のモンスターからなるパーティを作ることができない場合は1行に "Impossible" を出力せよ.
パーティを作ることができるとき,友情度の和の最大値を出力せよ.
制約
- 1 ≤ K ≤ N ≤ 2000
- 0 ≤ M ≤ N
- 1 ≤ a_i ≠ b_i ≤ N
- |c_i| ≤ 10000
- 各モンスターは a_1, a_2, …, a_M, b_1, b_2, …, b_M の中に高々2回しか現れない.
- i ≠ j ⇒ \{a_i, b_i\} ≠ \{a_j, b_j\}
入出力例
入力例 1
6 5 4 2 1 1 2 5 2 5 1 1 4 3 2 3 6 -1
出力例 1
4
入力例 2
3 1 3 1 2 -10
出力例 2
-10
入力例 3
6 3 5 1 2 0 2 3 10 3 4 0
出力例 3
Impossible
Time Limit: 2 sec / Memory Limit: 128 MB
\{1, 2, … , N\}の順列 (p(1), p(2), … , p(n)) が与えられる. (l_i, r_i) からなるクエリが Q 個与えられるので,各クエリに対して以下の擬似コードによる処理結果を出力せよ.
- ret := 0, (x(1), x(2), … , x(N)) := (1, 2, … , N) とおく.
- 各i ∈ \{1, 2, … , N\} について y(i) := p(x(i)) とする.
- 各i ∈ \{1, 2, … , N\} について x(i) = y(i)とする.
- ret := ret + x(l_i) + x(l_i+1) + … + x(r_i)
- もし (x(l_i), x(l_i+1), … , x(r_i)) = (l_i, l_i+1, … , r_i) なら (ret mod 10^9+7) を出力して終了する.そうでないなら 処理2に戻る.
入力形式
入力は以下の形式で与えられる
N Q p(1) p(2) ... p(N) l_1 r_1 ... l_Q r_Q
出力形式
各クエリに対する出力を1行ずつ出力せよ.
制約
- 1 ≤ N ≤ 10^5
- 1 ≤ Q ≤ 10^4
- (p(1), p(2), … , p(N)) は (1, 2, … , N) の順列になっている.
- 各 i に対して,ある 1 ≤ k ≤ 40 が存在して,p^k(i)=i となる.ここで,p^k(i) は p(p(p(… p(i)… ))) で p が k 回現れるもの.
- 1 ≤ l_i ≤ r_i ≤ N
入出力例
入力例 1
5 2 5 1 2 3 4 1 1 2 4
出力例 1
15 45
擬似コード中の順列(x(1), x(2), … , x(N))は以下のように変化する.
1 2 3 4 5 5 1 2 3 4 4 5 1 2 3 3 4 5 1 2 2 3 4 5 1 1 2 3 4 5
入力例 2
10 5 3 1 2 5 4 10 6 7 9 8 1 10 1 5 3 3 5 10 9 10
出力例 2
660 90 6 178 67