Toyota Programming Contest 2025#3(AtCoder Heuristic Contest 049)

Can Participate: All Rated Range: All Penalty: None

コンテスト情報

  • このコンテストはAHCレーティング(v2) の対象です。
  • このコンテストは AWTF2026 選考の対象です。
  • 生成AIの使用に関して新たにルールが策定されています。こちらからご確認ください。

トヨタ自動車はなぜAtCoderユーザーを必要としているのか? 〜トヨタ自動車とソフトウェア〜

トヨタ自動車は「Software-Defined Vehicle(SDV)」、つまりハードウェアではなくソフトウェアを中心に機能を進化させていくクルマの開発に取り組んでいます。

SDVは「単に車にソフトを載せる話」ではありません。走行制御、快適性、安全性、ナビゲーション、UX、クラウド接続、そのすべてがソフトウェアで動的に変化し、進化し続ける ーそんな、ソフトウェアアップデートで本質的価値を向上させる車の実現に取り組んでいます。このSDVの実現には高いソフトウェア技術力が不可欠で、分散システム、リアルタイム処理、セキュリティ、クラウド連携、AI・機械学習、UI/UXまで、その領域は多岐にわたります。

さらにSDVの普及は、車が単なる移動手段ではなく、社会のプラットフォームへと進化することを意味します。車両から取得される膨大な走行データは、交通最適化、安全運転支援、スマートシティ連携、災害対応、パーソナライズされたサービスの提供など、多様な形で活用されていきます。

ソフトウェアの力が、より安全で便利な社会そのものを動かす時代が到来しています。「自分が開発したソフトウェアが車を動かし、社会を動かす」——トヨタ自動車はそんな未来に興味がある競技プログラマを求めています。

新卒採用情報

TOYOTA 新卒採用情報 からご覧ください。この時期はインターンシップの募集があります。

こちらのURLから1DAYイベントとインターンシップを検索することができます。

AtCoderに参加されている方は、こちらの「デジタルコックピット開発職場でのインターンシップ」テーマ4(情報系バックエンド (C++, Rust, Linux))が良いかもしれません。

    必須要件
  • プログラミング言語の知識(例:JavaScript, C++, Python)
  • ソフトウェア開発の基本的な理解
  • データ構造とアルゴリズムに関する知識
  • バージョン管理システム(例:Git)の使用経験
  • コミュニケーション能力とチームワーク

これ以外にも、様々なバックグラウンドをお持ちの方が活躍できるインターンシップがございますので、ぜひこちらのURLからお探しください。

キャリア採用情報

トヨタ自動車株式会社の中途採用に興味関心があるかたはAtCoderJobsに掲載されているAtCoder社員による職業紹介のページからお申し込みください。

デジタル変革推進部 アルゴリズムグループ

  • トヨタ自動車内における高度なアルゴリズムを用いた業務課題解決
    • AtCoderのレーティングやアルゴリズム構築能力を軸として転職活動に望みたい方はこちらの求人票からお申し込みください。
    • 「とりあえず話を聞く」を押すと、その方のためにアルゴリズムグループの説明会を行いますので、転職活動を真剣に考えている方はお気軽に押してください。

その他の部署

トヨタ自動車株式会社の求人票は https://toyota-career.snar.jp/ からご確認ください。
  • IT・情報システム部門
  • 未来創生
  • 車両技術
  • などの部門で、興味のある求人票がございましたら こちらからお申し込みください。
ソフトウェアの力でクルマの未来を変えていく 制御電子プラットフォーム開発部 T.Mさん

新卒2年目で、誰も成し遂げていない統合ECU向けHypervisorの先行開発を任されました。設計にも深く関わり、手探りで道を切り拓く日々は刺激に満ちていました。世界中の人々に価値を届けるクルマが今、ソフトウェアで進化する時代。トヨタでしか味わえないスケールの挑戦がここにあります。

https://www.toyota-recruit.com/interview/080/
ソフトウェアから安心・安全なクルマを支える ソフトウェアファースト C.Mさん

ブレーキやエンジンを制御するECUに共通の基盤ソフト(BSW)仕様を設計・運用するチームを率いています。CANやイーサネット通信、AUTOSAR準拠の仕様設計にも挑戦中。サプライヤー連携や技術情報の整備を通じ、クルマが後から進化していく“アップデート可能な社会インフラ”を支える基盤を作っています。

https://www.toyota-recruit.com/interview/005/
ソフトとハードの融合で目指す真のソフトウェアファースト ソフトウェアファースト Y.Mさん

半導体技術者としてクルマに関わる中で「自分も動くモノを作りたい」と思い、トヨタへ転職。自動運転や量産開発でのソフトウェア実装を経て、エンジニアとしての信頼を得てきました。命を預かる安全性と、ユーザー体験を支える付加価値。その両立に挑むクルマ開発は、複雑で奥深く、だからこそ面白いのです。

https://www.toyota-recruit.com/interview/002/
シリコンバレーで学んだ研究開発 未来創生センター I.Nさん

2015年に入社し、制御ソフトの検証技術を研究する中で「人の思考をデータサイエンスで加速できる」と実感。自身のキャリアビジョンを上司と共有した結果、シリコンバレーの関連会社で最先端のAI研究に1年間従事。異文化のなかでの生活や研究開発は挑戦の連続でしたが、現地の働き方や技術との向き合いを通じて、ソフトウェアエンジニアとしての視野と成長の幅が大きく広がりました。

https://www.toyota-recruit.com/interview/099/
参加者へのメッセージ

デジタル変革推進部アルゴリズムグループ 田中翔一 tanashou1

前職は物流業界で、数理最適化でドライバーさんの業務を支援するシステムを構築していました。ビジネス要求に対して、定式化・数理モデリングを行い、それを実現するデータの選定などもしていました。その前は技術コンサルタントをしており、メーカーさんなどの顧客を相手に課題解決を行っていました。

競技プログラミングを始めたのは、機械学習の文脈で動的計画法の概念に出会ったのがきっかけで、これを調べるうちにAtCoderにたどり着き参加し始めました。ヒューリスティックコンテストの方は、業務でコーディングする時間が減った時期があり、その頃にがっつりコーディングしたくなり始めました。

トヨタ自動車に興味を持ったのは、過去に電機メーカーで働いていたため製造業になじみがあったのと、もともとクルマが好きだったという理由からです。また、chokudaiがアルゴリズムグループの主査を務めていると聞き、製造業における数理的な課題解決に興味が湧き、自分もそこで力を発揮したいと考えて応募しました。

トヨタには解きがいのある課題と、魅力的な同僚がたくさんいます。まだまだ人員を募集していますのでぜひ応募してください。


デジタル変革推進部アルゴリズムグループ 大野公平(ヒューリスティック : 青色

前職では、IT 系の企業で MLOps と呼ばれる領域を専門としており、機械学習を用いたシステム開発から、運用までをエンジニアリングでサポートする仕事をしていました。競技プログラミングは 2018 年ごろから取り組んでおり、もう 6 年近い付き合いとなります。AHC にも積極的に参加していて、アルゴリズムを考えたり、学んだりすることが好きです。

トヨタ社内では、AtCoder で培った能力を活用できる案件が多数存在しています。競技プログラミングが好きな人間として、アルゴリズムが社会で価値を生んだり、誰かを喜ばせる場面に関われることをとても幸せに思っております。AtCoder に参加されている方々は、私と同様にこの分野に思い入れがある人が多いと思っており、そのような方々にとってとても楽しい環境であると確信しています。


デジタル変革推進部 アルゴリズムグループ 主査 高橋直大 chokudai

デジタル変革推進部では、トヨタ自動車のデジタル化を進めている部署です。各部署にDXリーダーを置き、様々な部署から、デジタル化に関する意見を収集しています。アルゴリズムグループでは、そんな課題の中から、組合せ最適化などのアルゴリズムで解決できる課題に取り組んでいます。

AHCに非常に近い業務内容をしており、アルゴリズムを用いた問題解決能力が非常に重要な職場です!コンテストとは違い、問題設定自体を変えたり、本当にその問題を解けば良いかを確認する必要があるので、コミュニケーションを取るのを苦にしない必要はありますが、それさえあれば大丈夫です。現在僕がメインで開発を行っているのですが、手が足りずに困っているので、ぜひAtCoderのユーザをお待ちしています。


デジタル変革推進部 アルゴリズムグループ 主任 水口元尊 m_m

私の所属する、デジタル変革推進部アルゴリズムGでは社内のデジタル化推進の一環として、複雑なスケジューリングや3Dパッキング問題など、通常最適解を見つけることが難しい課題に対応するために、ヒューリスティックアルゴリズムを用いた手法を活用し、業務効率化に取り組んでます。この種の課題は社内に数多く存在しており、そのため、アルゴリズムを深く理解し活用できるスキルには常に需要があります。

しかしながら、これらのスキルを持ち、課題を解決まで導ける人財はまだまだ少ないのが現状です。AtCoderユーザーの中には、アルゴリズムに強みを持つ方が多いと考えており、その力を活かし、活躍できる環境がトヨタ自動車にあると確信しています。このような機会を通して、弊社に少しでも興味を持っていただければ幸いです。


ソフトウェアPF開発部 IVIソフトウェア開発室 指導職 富田京志

IVIソフトウェア開発室では、車載センターディスプレイで動作するソフトウェアの内製開発をしています。市場変化に素早く対応できるソフトウェアアーキテクチャの新規構築、車両データ活用機能の開発に携わっています。私が業務で使うアルゴリズムは二分探索程度で限定的ですが、AtCoderで培われたコーディングスキルや問題解決力は確実に業務に役立てられていると思います。AtCoderのレーティング問わず、プログラミングや問題解決に興味のある方をお待ちしています。


サービス技術部 主任 長内翔太 edomondo

私は取扱説明書制作を担当しているのですが、自動車は約3万点の部品から成り立っており、取扱説明書の種類や数は膨大です。XMLデータからPDFやHTMLといった別のデータ形式に変換する作業にプログラムを活用しており、計算量の見積もりや実装力の面でアルゴリズムが役立っています。また、弊社の”現状に満足せず改善し続ける”風土は、AHCのようにより良いスコアを目指して考えることが好きな方には非常にマッチすると思います。少しでも弊社に興味を持っていただけたら幸いです。


デジタルソフト開発センター OTA推進室 岡井成遊 seiyu0225

現在、トヨタ自動車では、クルマに搭載されるコンピュータ(ECU*)に加え、車外からサービスを提供するサーバー向けのソフトウェアを自ら開発することにチャレンジし、その開発対象範囲を拡大させています!もちろん、私が所属するOTA推進室**もその一翼を担ってお り、私は「高品質なソフトウェアを、より短いスパンでお客様にお届け」すべく、クルマにダウンロードした最新のソフトウェアを各ECUに配信するシステムの開発、及びプログラム開発技術の手の内化に向けた業務に日々取り組んでいます。トヨタ自動車には、AtCoderで鍛えられたソフトウェア人材が活躍できる場が多く用意されています。コンテストに参加されている皆様と、いつか一緒に仕事ができる日を楽しみにしています!

*ECU: Electronic Control Unit / クルマの機能を実現するシステムを電子回路を用いて制御する装置

**OTA: Over The Air / 無線通信で車載ソフトウェアを安全・確実にアップデートする技術


MS制御開発部 環境制御開発室役職 指導職 高橋聡史 hyper_satoshi

業務内容はエンジン制御の適合という仕事です。エンジン本体(ハード)のポテンシャルを最大限に引き出し、求められる性能を満足させる制御システムを開発・適合します。様々な制約条件の中で、エンジンを構成する多くの部品を最適な状態で制御させることで、性能の最大化を実現します。自分の決めた制御値は車両挙動に直結し変化として実感することもできます。拘りをもって味付けした乗り味のクルマが世界中で販売され、走り回っているのを見ることがやりがいにつながっています。

高品質な制御開発を行うことが最も重要であることは当然ですが、開発スピードの高速化が大変重要な任務になっています。既存の自動車メーカーだけでなく、EV車においては様々な企業が参入しています。痛感するのは開発スピードの速さ。我々も業務の高速化・効率化をもっと進めていかなければなりません。新しい開発スタイルに向かうために、アルゴリズムを活用できるプログラマーの皆様の力が必要です。魅力あるクルマをタイムリーにお客様にお届けしたい!「いいクルマづくり」を一緒にトライしませんか?


賞品

順位(全体の順位ではなく、条件を満たした方から構成される順位)により、Amazonギフトカードを用意しております。未成年の参加者は、賞品の受け取りについて保護者の同意を得てください。

総合優秀賞

総合優秀賞 金額
総合順位 1位 200,000円
総合順位 2位 100,000円
総合順位 3位 50,000円
総合順位 4位 30,000円
総合順位 5位 20,000円
総合順位 6~10位 10,000円

総合順位1位~10位を除いた集団から抽選で5人に飛び賞としてAmazonギフト券10,000円分を進呈します。

抽選ロジックはこちら。最終順位に応じて選出確率に重み付けを行います。(高順位ほど高確率で抽選が当たります)

賞品に関する注意事項

  • 正の点数を獲得した方を対象とします。
  • 該当順位が複数名いる場合は提出時刻の早い方から上位とします。
  • 対象者の方には参加時にご登録いただいたメールアドレスに詳細をご連絡させて頂きます。なお必要事項をご提供頂けない場合は対象外とさせて頂きます。
  • 日本国内に居住されていない方は賞品対象外となります。
  • 何らかの理由により賞品配送が完了しなかった場合、ご登録いただいたメールアドレスにご連絡させて頂く場合がございます。2週間以内にご返信がない場合は賞品対象外となります。
  • 未成年の参加者は、賞品の受け取りについて保護者の同意が必要です。

注意事項

  • 大学生および大学院生の方には弊社のインターンシップや採用イベント等のご案内をさせていただくことがございます。
  • 賞品に関しては参加登録情報にて、全ての項目を記入していただく必要がございます。未記入の項目がある場合は賞品対象外とさせていただきます。
  • 日本国内に居住されていない方は賞品対象外となります。
  • 何らかの理由により賞品配送が完了しなかった場合、ご登録いただいたメールアドレスにご連絡させて頂きます。2週間以内にご返信がない場合は賞品対象外となります。
  • 賞品対象者が対象外となった場合には、賞品対象者に次ぐ順位以下の方を、順番に繰り上げて贈呈します。
  • 該当順位が複数名いる場合は抽選とさせて頂きます。


ルール

  • 問題は1問です。AtCoderで使用できるすべてのプログラミング言語を使用可能です。
  • 誤提出・再提出のペナルティはありませんが、解答を提出する際は前回の提出から5分以上の間隔を開ける必要があります。
  • コンテストは個人戦です。2人以上で結託し、解答する行為は禁止しております。
  • コンテスト終了前に、問題の考察や解答を公開する行為は禁止しております。ただし、提供されたツール類の動かし方に関する情報は自由に共有して構いません。
  • その他のルールは こちら を参照してください。

メニューについて

なお、上メニューバーの各ボタンの機能は、以下の通りです。

  • トップ : 現在閲覧中のページです。
  • 問題 : コンテストの問題の閲覧ができます。
  • 提出 : コンテストの問題に対する、解答ソースコードを提出することが出来ます。
  • 質問 : コンテスト全体、および各問題に対して、コンテスト中に質問し、その回答を閲覧することが出来ます。
  • 結果 : 今までに自分が提出した解答を閲覧することができます。また、コンテスト終了後には他の参加者の解答状況を閲覧することが出来ます。
  • 順位表 : 現在のコンテストの順位表が閲覧できます。

その他

利用規約ルール用語集よくある質問 をご一読下さいませ。

Contest Information

  • This contest is rated for AHC rating (v2).
  • You can earn GP30 scores for AWTF2026.
  • New rules regarding the use of generative AI have been established. Please check them here.

Rules

  • There is one problem. You can use any programming language available on AtCoder.
  • There is no penalty for resubmission, but you must wait at least 5 minutes between submissions.
  • The is an individual competition. It is prohibited to publish your solution before the end of the contest. However, you are free to share information on how to run the provided tools.
  • For other rules, see here.